毎月発刊の情報誌「衛生通信」をご案内致します。今回は、2011年12月号「食品と放射性物質」です。

衛生通信バックナンバー 2011年12月号「食品と放射性物質」。

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毎月発行の衛生情報誌「衛生通信」について

町田予防衛生研究所では、お客様からの「手軽に衛生のことがわかるツールはないか?」といったリクエストにお応えするために、 毎月食品衛生に関わるお役立ち情報や食中毒事故の情報を配信する情報誌、「衛生通信」を発行しています。
食品衛生の情報は専門性が強いせいか、とかく内容が難しくなる傾向がありました。衛生通信は、分りやすい文章とイラストで「食品衛生」をお気軽に体感して頂けます。

今月の衛生通信…2011年12月号 No.161
食品と放射性物質

東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散は、食品や環境等への汚染において、今もなお大きな問題となっています。
放射能に関しては、あまりにもたくさんの情報があふれ、わかりづらいと思っている方も多いと思います。
そこで今回は放射性物質と食品について、簡単に解説します。

日常生活に受ける放射線

私たちの回りには、もともと自然に放射線が存在します。宇宙からふりそそぐ放射線、大地から出る放射線、食物や大気中など、常に私たちは微量の放射線に囲まれて生活しています。
その地域の地質構造の違いや季節・気候などの環境条件によって量は事なりますが、日本における一年間に受ける自然放射線量は平均1.5ミリシーベルト、世界平均で2.4ミリシーベルトといわれています。

一人当たりの一年間に受ける自然放射線量
一人当たりの一年間に受ける自然放射線量
<宇宙より>

地球には太陽、はるか宇宙から常にいろいろな宇宙線と呼ばれる放射線が降り注いでいます。
宇宙からの放射線の強さは、同じ地球上でも緯度によって異なります。また、地上高度が上がるにつれて空気が薄くなり、受ける放射線の量は大きくなります。

<呼吸により>

ラドンやトロンは自然に存在する気体の放射性物質で、地中などから大気中に拡散しています。
大気中で希釈されるので濃度は低いですが、呼吸により人体に取り込まれます。

<大地より>

大地の中の岩石などには放射線を出す物質が含まれています。
そのような放射性物質は地球が誕生したときから存在しているものもあり、放射性物質の含有量は地質などによって異なります。

<食物より>

食品の中には常に一定量の天然に存在するカリウム40などの放射性物質が含まれています。
カリウムは動物においても植物においも必須元素であり積極的に吸収されます。カリウムには0.01%の割合でカリウム40という放射性同位元素がもともと含まれています。
人間ももちろん例外ではなく、人体を構成するカリウムにもカリウム40は存在し、体重60kgの成人男性で約4,000ベクレル分のカリウム40を保有しているといわれています。
食品中のカリウム40のおおよその量(ベクレル/kg)

その他日常生活と放射線

CTスキャン(1回)6.9ミリシーベルト/胸部X線集団検診(1回)0.05ミリシーベルト/航空機旅行(東京〜ニューヨーク往復)高度による宇宙線の増加0.2ミリシーベルト

※数値は農林水産省発表「放射性物質の基礎知識」 資源エネルギー庁「放射能とくらし」による

…つづく

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