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「サハスラーラ」オーナーシェフ
関豪介様

関豪介様のご紹介

和漢香辛茶寮サハスラーラのオーナーシェフ。
元プロボクサー。

調理師免許

サハスラーラ

〒131-0046 東京都墨田区京島2-8-5

https://www.instagram.com/sahasrara555/

関様

関様にとって「食」とは

「人の幸福度をアップさせてくれるもの」

ツーショット写真

右:関豪介様
左:井上祐子様(インタビュアー)
(以下敬称略)

取材日 2023年10月12日

井上:まず、関さんにとっての「食」とはどんなものですか?

関 :「食」とは、人の幸福度をアップさせてくれるものだなと思っています。

井上:その「人の幸福度をアップさせる」ということですが、関さんにとって「人の幸福度をアップさせる」ための方法というのがこのお店なのですね。このお店を始めるきっかけとか、教えていただくことはできますか?

関 :きっかけは、ボクシングをやっていた頃に、カレー屋さんでバイトをしていたことがあって、それがきっかけでカレーが好きになり、引退したらカレー屋をやろうかなと。

井上:カレー屋さんでバイトするきっかけっていうのも何かあったってことですよね?

関 :たまたま人材派遣に登録していた時、その派遣先がカレー屋さんで、そのカレー屋さんがけっこうおいしかったのです。派遣期間が終わった後、今後の予定はまだ決まっていませんか?と声をかけてもらって。

関様

井上:それはボクシングをまだ続けられている時ですか?

関 :はい。ボクシングをやっている時です。

井上:ボクシングの話もとても興味があります。

関 :体調管理とか、あと体重管理がすごく重要な競技ですね。

井上:カレー屋さんで働いていて、体重管理をするなかでまかないとかを食べて誘惑に負けることとかなかったですか?

関 :僕は、カレーって意外と太らない食べ物だと思っています。

井上:やっぱり、自分の中では相性の良い食べ物だなっていうことでしょうか?

関 :そうですね。食べすぎなければ。

井上様

井上:ボクシングは実質いつぐらいから始めて、引退されるまでどのくらいの期間でしたか?

関 :高校にボクシング部があったので、高校に入ってすぐボクシング部に入部して、引退が30の時なので、15年ぐらいですかね。プロボクシングは7年半ほどやっていました。

井上:一番大変だったなとか、食とボクシングの思い出みたいなものは何かありますか?

関 :どちらかというと、アマチュアの時の方がきつかったですね。体調管理とか、体重の落とし方とか、まだあんまりよく知らない時期だったので。続けているとだんだん分かってくることが多かったのです。

井上:そのアマチュアの時に体重を落とすために、これ失敗したなってことをたくさん経験されましたか?

関 :そうですね。結構ギリギリなこともありました。明日計量があるのに4キロ落とさなきゃいけないとか。
アマチュアは厳しくて、結構きっちりしていました。プロだったら、例えばグローブの大きさでハンデつけて戦うとか、タイトルマッチだったら、そのタイトルはどっちが勝っても移らないようにして、試合だけするとか。そういうことがあるんですが、アマチュアは完全にフェアにしましょうっていう厳しい世界でした。

井上:ちなみに、4キロ落とさなければならなかった時に、前日に気づいた時は4キロ落ちたのですか?

関 :落ちましたね(笑)
その時に、東洋医学に助けられたなと思っています。

井上:東洋医学にその時に助けられたっていうのは、鍼治療とか食でということですか?

関 :食ですね。その頃はまだ、生薬とか効能とか全然知らなくて。東洋の考え方をもとにコンディショニングをしていたのですが、体を温める食材、冷ます食材ってあるじゃないですか。代謝を上げたり下げたり。そういう代謝を上げるものを摂って走っていました。生姜の搾り汁とハチミツを紅茶に入れて飲んで走るとすごく汗が出ますよ!

井上:確かに、ハチミツと生姜と紅茶はすごい組み合わせだと思います。こういうことは、どういうもので調べて、東洋医学の知識を知ったり、深めていった感じですか?

関 :それは本です。名前は忘れましたが、医者が書いている本を読みました。それで、体を温めたり、血をきれいにする食べ物を摂っていきましょうと。体温が上昇するとそれに伴って免疫力が上昇するというような理論を書いている人で、とにかく体を温めることが大事だということを知りました。その本の特徴は、生姜紅茶っていうもので、それから東洋医学にだんだん入っていきましたね。

井上:その4キロを前日に落とさなきゃと思った時以外にも、こういう東洋医学の力を借りようと思ったことってありました?

関 :体の調子を悪くするものを摂らないという考え方です。体の代謝を下げる、血液を汚す食べ物を摂らないようにする。日頃から気をつけていると、やっぱり練習の時も調子が良いので、調子良い悪いという波はあまりありませんでした。だいたい調子良い状態で毎回練習ができるという感じです。
例えば、白い砂糖とか、白い小麦粉とか、血液を汚すし、代謝を下げるのですが、そういうものはできるだけ摂らないようにしていました。たぶんゼロっていうのは不可能だと思うので、できるだけ摂らないっていう意識でやっていました。

関様

井上:今、お客様に伝えていきたいことやここはもっとやっていきたいことはありますか?

関 :そうですね。やっぱり、知識を伝えていきたいと思っています。季節に合ったものを出さないと薬膳じゃないと思っています。人の体も自然の一部という考え方で捉えた治療薬だと思っているので、出汁をとる際に一緒に煮だしている生薬はどのようなカレーを作るかによって変えていて、この季節はこの臓器に良いものを・・・ということも取り入れています。そういった知識もお客さんに伝えていきたいと思っています。看板にもそういうことを書いて置いています。この季節は、こういう理由でこういう配合にしていますっていうことを。
あと、冬に備えて体を、抵抗力を高めるなどのこだわりはありまして。このような知識もお客さんに知ってもらいたいです。

井上様

井上:お店の話になりますが、お昼はお昼の、夜は夜のコンセプトがあってお食事を提供されているのですか?

関 :昼と夜が被っている部分はありますが、お昼は基本的に3種類のカレーと、あとは副菜という感じで、手軽に毎日でも飽きずに食べられるようにしていきたいなと思っています。毎週、メニューを変えています。
こういう薬膳料理は、その日一回食べただけじゃ効果なく、継続が大事だなと思っています。なので、できるだけ飽きずに継続して食べてもらえるようにということを心掛けていますね。

井上:夜は、現在どういうコンセプトですか?。

関 :夜は、それぞれ楽しく飲んだり食べたりしてほしいなって思っています。そのため、いろいろなニーズに応えられるように頑張っています。お昼みたいなカレーもご用意しています。お酒を飲みたい人にはおつまみのようなサイドメニューを。そして、お昼にはない凝った感じのカレーも出しています。

井上:これから、やっていきたいお料理とか、いろいろと目指すものがあると思いますが、お客様にもいろいろ伝えたい思いもありながら、今後のビジョンとして、お店もそうですけど、お料理以外も含めてやっていきたいこととか、何かありますか?

関 :休みの日とかに、子どもを集めてボクシングを教えれば?とかよく言われますが、なかなかあまり余裕がなくて。このお店をまずはちゃんと軌道に乗せたいです。あと、もう一人作れる人を育てたいですね。今は自分しかいないので。そして、もし誰かに任せられるようになったら、もう一店舗出したいなと思っています。コースを出す店を出したいです。
以前、東向島に店があった頃、コロナで時短営業しなければならなかったので、その時はコースを出していました。8時までしか営業できなかったので、6時開始の完全予約制と決めて、その2時間の間でコース8品を出していました。それが好評でまたやってほしいという声もいただいていますので。

井上:それはスパイスも使ったコース料理ということですか?

関 :スパイス料理がベースですね。でも、カレーっぽくないカレーで。
フレンチとかイタリアンぽいカレーを出していました。

井上:食材もカレーで使う食材をアレンジして、コース仕立てにしていたのですか?

関 :そうです。例えば、最初のアミューズでは、シュー生地作って、シュー生地の中に枝豆のカレーを入れて、マッシュルームをまるごと入れて、上に飾りの葉っぱをこんな感じで盛り付けて・・・みたいな感じのちょこんとしたものとか。
それはカレーではないけどカレーなのです。

井上:スパイスをコース仕立てにしていくということは、計算して作ってるんですか?

関 :やっぱり後半に行くにつれて、カレーらしいカレーになっていくように設計していました。メインはビリヤニを提供していましたが、とても人気がありました。

井上:薬膳の効能を掲げていても、きちんとこういう説明をして「薬膳カレー」を謳っているカレー屋さんって本当に少ないと思います。そういう意味でも、ここから薬膳の発信とともに、健康と、あとはカレーの美味しさと、いろいろな方向性で広がっていったら良いなと思います。本日はどうもありがとうございました。

関様
ツーショット写真
 
和漢香辛茶寮サハスラーラ

和漢香辛茶寮サハスラーラ

〒131-0046
東京都墨田区京島2-8-5
TEL : 090-9607-6868

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井上祐子様には、各業界の方々の『食』やその人の人物像にフォーカスするインタビュー企画のMCとしてご協力いただきます。今後もお楽しみに!

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