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株式会社鈴廣蒲鉾本店様

食の安全に関して大切にしていること

「天然素材のみで、自然なものを自然な状態でお客様にお届けする。」

株式会社鈴廣蒲鉾本店様

設立 1951年3月
本社 神奈川県小田原市風祭245
ホームページ http://www.kamaboko.com
主な業務内容 水産加工品の製造と販売
ご担当者様

常務取締役 製造チーム 本部長 神 兼智 様

製造チーム 生産管理部 品質保証課 課長 真田 雅美 様

企画チーム 企画開発部 広報課 職長 松田 千尋 様

鈴廣様
取材日 2020年8月25日

食の安全に関して大切にしていることは

神様:弊社の商品は、保存料や化学調味料、合成着色料は一切使用しておらず、すべて天然素材で蒲鉾を作っております。このため、衛生管理をとにかく高いレベルで、厳しくしないと安全・安心が保たれない商品であり、きっちりとした工場管理をしなければならないということが土台にあります。天然素材のみで製造している背景には企業理念である「食するとは、生命をいただき、生命をうつしかえること。その一翼を担うのが私たちの仕事。かけがえのない地球の中で、この役割こそ我が天職。」があります。食という字は“人を良くする”と書きますが、生命をいただいて、それを加工して、うつしかえていく我々の仕事のなかで、自然なものを自然な状態でお客様にお届けするのが一番だと考えております。


真田様:天然素材のみでの製造となると、味や食感・日持ちなどに関して、開発時には、様々な天然素材を試行錯誤しました。


神様:例えば、リン酸塩という添加物がありますが、それを加えると蒲鉾の弾力がよくなります。一般的に流通している蒲鉾のほとんどがリン酸塩を使用していますが、弊社の蒲鉾はもちろん使用せず、素材本来の持つポテンシャルを最大限引き出すことに努めています。


神様:栄養面においても蒲鉾は、タンパク質が豊富な食品です。タンパク質というと畜肉のイメージがありますが、サーロインステーキでは4分の3は脂肪ですし、鶏肉でもタンパク質は約半分です。それと比較して蒲鉾は95%がタンパク質です。このことからも蒲鉾はタンパク質を摂取するにはもってこいの商品です。

真田様:畜肉からもタンパク質は摂ることができますが、一緒に摂取する脂肪によって、食べれば食べるほど太る原因になってしまいます。魚肉にはそれがありません。タンパク質の摂取には魚肉がナンバーワンです。

神様:魚肉のタンパク質には、抗がん作用や血圧上昇の抑制、認知症予防としての機能なども研究結果から明らかになっています。弊社の天然素材のみで製造された蒲鉾から、良質なタンパク質を摂取していただくことで健康にも寄与できるものと考えております。




食品衛生/食品の安全などのテーマに対して、力を入れ始めた背景は

神様:対米HACCPやEU HACCPの取得があげられます。対米HACCP は、1998年に取得いたしました。練り物製造の業界では全国でも先んじて取得したと思います。アメリカへの輸出において、高い水準の衛生基準が求められました。この対米HACCPの取得を土台にEU HACCPを取得したわけですが、EU HACCPのレベルは非常に高く、苦労しました。恐らく日本国内でEU HACCPを取得している企業はとても少ないと思います。例えば、EU HACCPでは床はドライでなければなりませんし、原料調達から出荷まで、その全てがEUの認定を受けた施設でないと認められません。ですから、加工工場の前のすり身工場も取得が必要で、蒲鉾を作って冷凍倉庫に収める冷凍倉庫も取得しなければなりません。こういったことで、ハードルがとても高かったです。ですが、苦労しながら様々な工夫をしたことで、取得時には一つレベルが上がったと感じています。

30年以上に渡り弊社をご利用いただいている理由は

神様:我々の期待にしっかりと答えてくださっていることがまず一番だと思います。
最近ではWeb機能の充実がありがたいです。検査結果は総務が管轄しているのですが、結果の検索が容易で、メールでの通知サービスも便利だと聞いています。この他CSVでのエクスポート機能があるので、弊社のフォーマットに変換してインポートできることも利点としてあげられます。弊社はデパートにテナントとしても入っているのですが、そのデパート側から検査結果を求められた際にデータ化されているのですぐに提出ができます。

真田様:HACCPの審査員からも検査結果の提示を求められることもあります。この際にもすぐに見せることができます。

当社のサービスに今後期待することは

真田様:情報が欲しいです。我々は常に現状に満足していないので、検証したうえでいいものがあればどんどん取り入れていきたいと考えております。内側にいる人間では、気付けないこともありますので、情報やアドバイスがいただけるとありがたいです。


神様:他社との情報交換ができる場があるといいかもしれません。お互い食に関わるなかで、いろんな会社の取り組みなどを知ることができるといいです。例えば、検査に関してもそうです。自社検査において迅速法を取り入れることを検討しているのですが、他社での状況を情報収集することができれば、参考にできますので。

今後、食に関して取り組んでいかれることは

神様:1つ目はSDGsへの取り組みです。弊社では、蒲鉾を作る際に取り除かれた魚の骨や皮などの残滓と、箱根ビールのビールかすをブレンドして「うみからだいち」という名前の肥料を作っており、その肥料で育てた原料を製品に使用する資源の循環を推進しています。また、未利用の海産資源に関しても上手に使って商品化したいと考えております。2つ目は新しい技術の開発です。現在では、すり身からサプリメントを製造して販売しておりますが、様々な加工技術によって、魚のタンパク質を世の中に広く提供できるようにすることが、我々の使命だと思っております。最近、企業目的を定めたのですが、それが「お魚タンパクで世界を健やかにする」です。この実現には弊社ならではの技術・ノウハウが大切であり、それを強みにして蒲鉾をはじめ、新たなお魚タンパクの商品を作り続けていきたいと考えております。

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