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東京大学運動会ア式蹴球部 監督
林陵平様

林陵平様のご紹介

東京大学運動会ア式蹴球部 監督

東京ヴェルディのジュニアからユースを経て、明治大学体育会サッカー部時代には大学ベストイレブンに選出される。
その後、東京ヴェルディ、柏レイソル、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬で好成績を収めるも2020年に現役を引退。
2021年より、東京大学運動会ア式蹴球部の監督就任。
現在、国内だけでなく海外リーグの試合の解説者として人気を博している。


東京大学運動会ア式蹴球部
https://todai-soccer.com/


林様

林様にとって「食」とは

「自分の体を作るものであるし、大好きなもの」

ツーショット写真

左:林陵平様
右:井上祐子様(インタビュアー)
(以下敬称略)

取材日 2023年8月4日
林様

井上:林監督にとっての『食』とは?

林:『食』とは自分の体を作るものであるし、大好きなものです。1日3回の食事を毎回楽しみにしているんです。今は焼肉が好きですね。特に赤身!脂は控えたいのでカルビとかは食べないですね。

井上:タンパク質を意識する理由は体のためですか?

林:そうですね。プロサッカー選手もしていましたし、それを終えてからも筋力トレーニングをしているので、筋肉を作るものであるタンパク質を意識して摂っています。


井上:現役の時と今の食事で変わったことはありますか?

林:あんまり変わらないです。引退したら自分が好きな揚げ物とかお菓子とか食べようかなと思っていたけど、そんな簡単に人は習慣が変わらないなと思いました。

大学の時から10何年間、現役の時からしっかりした食生活を送っていたのも大きいです。
大学1年の途中から変わりましたね。大学1年の時、明治大学であまり試合に出られなくかったけれど、プロになるという目標があったので、プロになるためには何が必要なのか?と考えた時に、練習はもちろんだけど練習以外で変えられることで、「食事」を変えてみようかなと思いました。

自分で本を買って栄養学の勉強もしました。揚げ物を摂らないようにして、バランスよく食べるとか、脂身の少ないものを食べるとか、意識して変えました。だから、本当にカップラーメンは何十年も食べてないですね。カップラーメンは食べたいとは思うけど、それよりも体のことを思って全然食べないです。そういう意味では自分に負けないという意志が強いですね。「筋トレ、今日はもういいや」みたいなこともないし、きつくてもやらないとダメで、自分の決めたことはやり遂げるという力は昔からあるし、それは食についても同じです。

目の前で奥さんがケーキを食べていても、僕はいいやって言えます。(笑)

井上様

井上:サッカーを始めるきっかけからプロになるまでのストーリーを教えてください。

林:きっかけは兄がやっていたからですね。4つ上の兄がサッカーをしていたので、僕は3歳の時からサッカーを始めました。
そこからもう夢はサッカー選手だったので、幼稚園の頃短冊に将来の夢はサッカー選手なるって書いていました。小3から高3までヴェルディというクラブに入っていたので、地元の八王子の学校に通いながら学校が終わったらよみうりランドのヴェルディまで行って、トレーニングを5時半から夜までやって家に帰って、朝学校に行ってという繰り返しをずっと10年間やっていました。昔から結構自分が決めたことに関しては絶対にやり遂げるみたいな気持ちは強かったです。

最初に入ったチームはヴェルディ、そして柏、その後山形、水戸にも行って、ヴェルディに戻って、町田も半年行って、その時に井上さんとゼルビア食堂で出会いましたね。そして、最後に草津に行って・・・と、12年間をプロとして過ごしました。

その前の明治大学での4年間は、朝5時に起きて6時から8時過ぎまで朝練をしていました。
食事は寮母さんが朝夜作っておいてくれて、それを食べていましたが、とんかつが出ると僕だけ衣を外して食べていました。それは結構明治の中でも有名な話として残っているみたい。でも食事を変えてなかったら僕はプロになれなかったと思いますよ。そういう意味では食事の重要性は誰よりも理解していますよ。

自分がスタメンで試合に出た時だけ自分の好きなものを食べるというご褒美はありました。そんな時に食べているのは菓子パンとかなんですよ。チョコクロワッサンみたいなのが好きです。(笑)甘いものも好きだしケーキも食べたいけど、自分に必要ではないから普段はコントロールして食べていません。

選手じゃないのに選手よりもちゃんとやっているんじゃないか?って、思いますよね。現役の時よりも今の方が筋肉量は多いですね。体脂肪率は今8%くらいですよ。でも選手の時と今だと筋トレの種類が違っていて、今は重いのもガシガシやれるので、見せる筋肉をつけています。筋トレをしたことによって免疫力上がったなって感じることもあって、風邪とか疲れとかなくなった気がしますね。もともと風邪には強かったけど、筋トレをしたことによってさらに強くなって、メンタル面でも強くなった気がしますね。

林様

井上:明治大学の時は朝練に出て、筋トレもされていましたか?

林:僕は朝6時から8時で1回終わって、1回寝て、昼ご飯食べたら午後は一人で筋トレしていました。講義は1、2年でしっかり単位を取って3、4年でプロになるためにそういうことをしていました。逆算していましたね。自分の目標と夢とのバランスを見ながら、自分ができることできないことを意識してちゃんとやっていましたね。

井上:選手の時と今を比べてどうですか?

林:選手の時は自分のできることはしたし、後悔は全くないですね。またサッカー選手になりたいなと思わないし、自分がやるべきことをやってきたから結果に対しては損じゃないって満足しています。サッカー選手はメンタルがとても重要。試合に出られるのは11人だし上手い選手が30人くらい集まっているわけだから、監督の好き嫌いもあるし、そこで結果が出なければ選ばれない。その選ばれない時にどんな振る舞いをするのかっていうのは、選手としても大事だし、人間としても大事なことだと思うんです。それが明治大学の4年間で、すごく培われて人間性も高められたのは大きかったですね。1年の時の4年生に対しては礼儀とか、いろいろ大変だったけど、それがすごく今に生きていると思います。人間関係もそうだし、挨拶もそうだし、集団生活もそうですね。

井上:自分のメンタルを支えるにあたってどのような人の影響がありましたか?

林:両親の影響もありましたし、今の家族の影響もありましたし、いろんな人の支えによって今の自分があるっていうのはもちろんあると思います。

井上:そういえばすごい研究ノートがありましたよね?

林:そうですね。最近は解説が多くて、書く時間も減ってきたのですけど、見たものに関しては絶対に書いていますね。8月の赤い部分は全部解説ですね。全部夜中の1時半とか4時半とかにキックオフで合間に東大の試合を見て記録しています。あとは解説の時の言語化集みたいなものを自分で書いています。解説ってやっぱり伝えることが超重要なので、それを分かりやすく簡潔に話すために言い方を記しています。
実は来年どういう風にサッカーを見るかみたいな本を出す予定です。

林様
井上様

井上:最近サッカーの解説では、メディアに出ていない日がないくらいたくさん出演されていますよね?

林:今は媒体がDAZNとSPOTVとABEMAとU-next、Jリーグの方も出ていますね。ほぼそっちを回りながら大学の指導をすると言った感じですね。週末は寝られないけど好きなことなので大変と思わないです。

井上:一番初めに解説をした試合は覚えていますか?

林:覚えてないけど、現役の休みの時に何回か呼ばれていたんですよ。もともと海外サッカーに精通していて、いろんなことをしていたのでそんなつながりもあってお話をもらいましたね。最初は、全然ビッグマッチとかではなかったけれど、ある程度しっかりしゃべって周りから評価をされて、その後いろんな話をもらっているので。

井上:今後、解説などの仕事は精査していく予定ですか?

林:いや、しないです。オファーが来て時間が空いているならそれは全部引き受けますね。几帳面なので、自分でそういうのをやるのが好きなんですよ。今日は2時からでとても暑かったので1時間ちょっとですね。でも月曜日以外毎日やっています。今日はこのインタビューが終わった後解説に行きます。週末と水曜日は基本的に解説ですね。東大の試合がある日も試合が終わってからホテル入って朝解説して、また次の日東大の試合をしてまた夜解説しての繰り返しですね。週末は2時間くらいしか寝てないですね。

ツーショット写真
 

井上:自分の仕事が天職になって、それがお金になって、家族のためにもなるってすごいですよね。

林:だから、今は最高です。監督と解説者というのもとてもバランスが良くて、インプットとアウトプットなので、監督をやって選手たちに戦術とかを教えて、構造を理解して解説に臨んで・・・。解説は構造を理解しながら喋ってそれを言語化するので、その言語化したことを東大生に喋らないといけない。特に、東大生にはちゃんと喋らないと聞いてくれないから、そこでインプットアウトプットのバランスがとてもいいんです。解説のために試合を見る、それが結局自分の監督に活きる。そして監督で分析することが解説に活きるという感じです。

井上:東大生だから言葉とか伝え方を変えなきゃなと思った部分はありますか?

林:言葉を変えるとかはないかな。サッカーについては全然違いはなく一緒のことなので、解説者だとそのゲームを話せばいいけど、だけど、人としてという部分はまた違うので、監督になると選手の関係性とか、性格とかそういうことも理解してないといけないから。そういうバランスはマネジメントでもすごく重要なので意識していますね。

井上:テクニカルのことを研究している学生から相談があった時にそういう考えもあるなって思うことはありますか。

林:あります!僕がなぜ喋れるようになったかっていうと、東大の監督になってからなんですよ。それまでは僕も理解できてなかったんですよ。監督になったことで、システムの4ユニット3421で、どこが空いてくるかなどを理解するようになったんです。監督になっていなかったら、たぶんサッカーの見方は今までと一緒で、この局面が上手かったなっていうだけだったんだと思うけれど、監督となったことでそこの見方が変わりました。

井上:今やっているお仕事の今後のビジョンはありますか?

林:大学の監督をしながらメディアの解説をさせてもらっていますが、いずれはJリーグの監督を目指しています。
今はA級ライセンスで、S級を取れば監督になれるので来年か再来年にS級を取りに行きたいなと思っています。それが自分の目標ですね。

井上:日本代表の監督にもなれるんじゃないですか?

林:いつかはなりたいですね。でも日本代表の監督はプレッシャーがすごいでしょうし、そんな簡単にはなれない。
でもまずはS級を取ってJリーグの監督になることから、そこから結果を出していけば必ず・・・。


井上:とても楽しいお話を伺えました。ありがとうございました。これからのご活躍を応援してます!

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井上祐子様には、各業界の方々の『食』やその人の人物像にフォーカスするインタビュー企画のMCとしてご協力いただきます。今後もお楽しみに!

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