株式会社鎌倉紅谷様
食の安全に関して大切にしていること
「食品の衛生・安全を徹底し、「おいしい」の先にあるしあわせを守り続ける」
株式会社鎌倉紅谷
| 設立 | 1954年10月 |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-12-4 |
| ホームページ | https://beniya-ajisai.co.jp/ |
| 事業内容 |
1.菓子類の製造並びに販売 |
| ご担当者様 |
専務 生産本部長 幸家康太 様 生産本部 品質保証部 シニアマネージャー 髙橋慎二 様 |

1954年に鎌倉で創業された鎌倉紅谷様は、不動の人気を誇る看板商品『クルミッ子』をはじめ、『あじさい』や『鎌倉だより』など、長年愛され続ける確かな美味しさを届けてこられました。まずは、その根幹にある企業理念についてお聞かせください。
幸家様:当社の「美味しいお菓子でたくさんの人をしあわせにしたい」という経営理念は、創業者である有井鉄男と有井弘臣が抱いた “志” に基づいています。
これは単なるスローガンではなく、私たちの存在意義であり、日々の判断や行動の指針となるもの。時代や事業環境が変化しても、その想いが揺らぐことはありません。
現在は、その想いをさらに「常においしさを追求し続ける」「心を込めたお菓子とサービスで、笑顔としあわせを作る」という理念へと深化させ、「『おいしい』の先にある気持ちを、一番大切にする」という経営ビジョンとともに受け継いでいます。
困難な決断を迫られた際も、常にこの原点に立ち返ることで、組織としての一体感を維持し、社会貢献と成長を両立させていきたいと考えています。
鎌倉紅谷様のお菓子には、和の品格と洋の華やかさが調和し、古都鎌倉の風情が息づいています。繊細かつ確かな味わいで多くの人々を魅了されていますが、企業として「おいしさ」をどのように定義し、追求されているのでしょうか?
幸家様:私たちが追求する「おいしさ」とは、単にお菓子そのものの味だけを指すのではありません。味覚はもちろん、デザインやパッケージなど五感すべてで感じて頂けることを大切にしています。
同様に、商品の企画から開発、販売や接客に至るまでのすべてのプロセスが「おいしさ」を形作る要素であると考えています。お客様や取引先様に一つでも残念な思いをさせてしまえば、その瞬間に私たちの提供する「おいしさ」は損なわれてしまう。
だからこそ、私たちは「おいしさ」を企業の存在意義そのものとして捉え、すべての面においてさらなる高みを追求し、お客様に心からの笑顔としあわせをお届けしたいと考えています。
食品の安全・品質管理については、どのようにお考えですか?
髙橋様: 品質管理において、私たちは「安心・安全」ではなく「安全・安心」という順序を徹底しています。「安心」は私たちが作るものではなく、お客様が感じるものであり、その土台となるのが「安全」の積み重ねです。
食品の「安全」を積み重ねることは、メーカーである私たちの義務であり、その義務を果たして初めて、お客様に「安心」していただけると考えています。
御社の衛生管理体制について教えてください。
髙橋様: かつては個々の職人の意識に委ねられていた衛生管理ですが、まずはHACCPの考え方を取り入れていきました。次いで、「幸浦工場」や「Kurumicco Factory」では、町田予防衛生研究所さんのご指導のもと、JFS-B規格の取得に取り組みました。
職人のノウハウや行動を「会社の共通言語」へと体系化することで、個人の技術を組織全体の力へと水平展開し、会社としての一体感を持って品質向上に取り組めるようになりました。
さらなる高みを目指し、今年4月に本格稼働する小田原の新工場では、国際規格であるFSSC 22000の取得に向けて挑戦を続けています。
従業員の皆様の衛生管理に対する意識は、どのように変化しましたか?
髙橋様: こうした規格・認証を取得する最大の意義は、同じ考え方、同じ基準のもと、組織が「一体感」を持って食品安全に取り組める点にあります。規格・ 認証を取得する過程で、従業員の意識は格段に高まりました。
以前は個人の裁量に委ねられていた「手洗い」や「手袋の交換」―「何をつかんだら手を洗うか・手袋を交換するか」といった判断も、現在は一般衛生管理に基づいた共通のルールを策定しています。「日々の判断や行動の軸」があることで、誰にとっても迷いのない、実行しやすい環境が整いました。
幸家様: 客観的な認証を得ることは、お取引先様の重要な判断材料となっていることを感じます。また、規格・認証を取得していることによる信頼感が、営業のしやすさにもつながっています。
現場の皆様にも、抵抗なく新しいルールが浸透しているのですね。
髙橋様: そうですね。単にルールを押し付けるのではなく、その背景にある「なぜこれが必要なのか」という理由を丁寧に説明すると、多くの従業員が「お客様のしあわせのため」という原点に立ち返り、自発的に取り組んでくれます。この誠実な姿勢こそが当社の強みだと自負しています。
具体的な成果の一つに、毛髪混入対策としての粘着ローラーの統一があります。昨年から全社で実施していますが、実はこの方法を決めて徹底するまでに1年もの時間を費やしています。
現場と対話を重ね、納得のいく方法を策定し、全員への落とし込みと確認を愚直に繰り返してきた結果、毛髪の混入を徹底して防ぐことができています。
弊社のサービスについて、率直なご意見をいただけますか。
髙橋様:町田予防さんには最初は細菌検査から始まり、現在はそれ以外にも多角的にご協力をいただいています。なかでも定期的な検便検査は、Web上でできる名簿管理、迅速な結果報告に加え、急いでいるときは電話でもご連絡いただけるといった点がありがたいですね。他社のサービスと比較して、取扱いが簡単であることが特に助かります。
現在は、より高度な食品安全マネジメントシステムの立ち上げに際してコンサルティングをお願いしています。また、御社のホームページ上の「教育コンテンツ」や、店舗点検 Webで提供されているノロウイルス対策などの「教育資料」は、製造現場での教育時間を確保するのが難しいなかで、非常に役立っています。
「みんな、これを見ておいてね」と一言で済みますし、その後の情報共有もしやすい。今後も、これらのコンテンツをさらに充実させていただけると嬉しいですね。ノロウイルスについての情報は、町田予防の顧問である野田衛先生がその世界の第一人者ですから、非常に心強いですね。
鎌倉紅谷はカフェも運営しています。Kurumicco Factory The Cafe、小町横路店などの定期的な衛生点検もご協力いただいていますが、結果が点数化されることで「今度はもっといい成績をとろう」と現場のモチベーション向上に繋がっています。
さまざまな激励のお言葉を、ありがとうございます! 100年企業を見据える鎌倉紅谷様の、今後の展望についてお聞かせください。
幸家様:私たちは、「100年続くこと」そのものを目的としていません。「お客様から選ばれ続けるブランド」であること。その積み重ねの先に、100年という時間があると考えています。
食品の「安全」は当然の前提条件であり、私たちの価値を生み出す基礎でもありますので、決して揺らいではならないものです。
これからは、単に「安全に取り組んでいる」という事実だけでなく、それが安定して守られているからこそ、お客様に選び続けていただける状態を作り続けていくこと、「鎌倉紅谷のお菓子なら安心だ、間違いない」と信頼していただける状態を、より丁寧に、強固に築いていきたい。この土台を大切に磨き続けることが、私たちの目指す将来像です。
各種検査・サービスについて
詳しく知りたい方はこちら







