教えて衛生管理 ~清掃スケジュールを立てよう~

教えて衛生管理では、実際に現場で指導した内容や会話のやり取りから、どのような管理が適切なのかを採り上げたいと思います。それでは、とある飲食店現場でのコンサルタントと店舗従業員との会話のやり取りを聞いてみましょう。
今回のテーマ:清掃スケジュールを立てよう
1.清掃の目的
2.清掃スケジュール
3.清掃の実施および清掃後の確認
4.さいごに

1.【清掃の目的】
清掃は、施設内の良好な衛生状態(環境)を維持する上で非常に大切です。清掃を怠ると汚れが溜まってしまったり、排水溝やグリーストラップなどは悪臭が発生してしまいます。その結果、不衛生な環境となり汚れが食品に入ったり、悪臭の発生によりネズミやゴキブリなどの衛生害虫を施設内に誘引してしまうなど、食品への汚染・異物混入の原因になります。施設内の床や排水溝などの設備や機械類などは定期的に清掃し、清潔に保ちましょう。

では、施設内を清掃する際、清掃箇所は一体どの位あるのでしょうか?まずは清掃する箇所をリストアップしてみましょう。床、天井、壁、換気口、シンク、作業台、グリーストラップなどの設備や、コンロ、冷蔵庫、電子レンジ、コンベクションオーブンなどの機械類の清掃もあります。また施設によっては、トイレの清掃を行うところもあるでしょう。清掃する箇所は非常に多くなるかと思います。
これらの清掃を一度に行うのは、さすがに大変です。後回しになって、いつの間にか汚れが溜まってしまうかもしれません。一度にやるのではなく、清掃スケジュールを立てて計画的に清掃を実施しましょう。
2.【清掃スケジュール】
まずは清掃する箇所をリストアップします。リスト化したら、次は清掃スケジュールを立てましょう。清掃箇所毎に頻度を決めます。毎日・週一回・月一回の頻度を定めてスケジュールを立てると良いと思います。

スケジュール通りに清掃を実施していても、汚れが気になる箇所が出てくることがあります。これは清掃頻度が適切でないことが考えられます。清掃スケジュールの見直しを実施して、該当箇所の清掃頻度を上げてみましょう。このように運用することで、施設内を清潔に保ち、且つ、効率的に清掃を行う事ができます。
3.【清掃の実施および清掃後の確認】
清掃スケジュールを立てる際に、清掃するタイミングも決めておきます。清掃は作業終了後など、食品へ影響を及ぼさない時に実施します。使用する道具としては、ほうき、掃除機、モップ、デッキブラシ、水切りワイパー、ダスター(雑巾)、スポンジ、たわしなどが挙げられます。また、中性洗剤やアルカリ性洗剤などを使用します。床の掃除では中性洗剤を使用、油汚れに対してはアルカリ性洗剤を使用するなど、どんな汚れがそこに付着しているのかによって使用する洗剤を変えます。また、殺菌・消毒を行う場合は、次亜塩素酸ナトリウム等の薬剤を使用します。業者の方に色々と聞いてみるのが良いかと思います。
清掃方法は予め清掃箇所ごとに決めて、全員が同じ様に清掃します。また、天井など高いところを清掃する際は2人1組で清掃する、ファンなどの稼働部の周辺の清掃などは、ファンに手が巻き込まれない様に気を付けるなど怪我をしないよう事前に対策を立てて、清掃を行って下さい。自分達では清掃が難しいと判断した時は、専門業者に依頼するのも1つの方法です。
清掃後には、清掃の出来栄えを確認しましょう。予め「床の清掃により床に食品等の残渣がない」など出来栄えの基準を設け、その基準通りに清掃が出来ているかを確認しましょう。また、清掃後は、使用した清掃用具をしっかりと洗浄(場合によっては殺菌・消毒も)し、清掃用具の汚れを落として下さい。
4.【さいごに】
清掃は、施設内の良好な衛生環境を維持するために必要で、食中毒や異物混入のリスクを抑えるために効果的に実施しましょう。清掃スケジュールは、現在の清掃頻度で適切か、清掃方法に問題はないか等、定期的に見直しを行って下さい。効率的に清掃を行うためにも、計画的な清掃スケジュールを実行し、衛生的な環境をぜひ維持して下さい。
Written by
株式会社町田予防衛生研究所
町田予防衛生研究所は、食の安全に関わる各種検査やコンサルティングなど幅広く商品・サービスを取り揃え、ワンストップで食の安全をサポートする企業です。
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