毛髪混入によるクレームを予防するために

毛髪混入によるクレームは発生頻度も高く、なかなか減らない頭を抱えるクレームではないでしょうか?その抱えた頭に生えている毛、これこそが一番の問題なのです。 毛髪混入対策の4原則である「持ち込まない」、「落とさない」、「留めない」、「取り除く」が重要です。
※2019年11月1日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2025年2月3日に再度公開しました。
目次
1. 毛髪混入対策の4原則
・持ち込まない
・落とさない
・留めない
・取り除く
1.毛髪混入対策の4原則
- 毎日洗髪をし、ブラッシングして抜け毛を落としましょう。また、長髪の人はまとめましょう。毛髪は1日に50~100本抜けるといわれています。
- 毛髪は静電気で引き付けられるため、静電気が起きやすい服装は控えましょう。素材によって、プラスに帯電しやすいもの、マイナスに帯電しやすいものがあります。下記の帯電列表で、離れている素材の組み合わせでは発生する静電気量が大きくなります。
- 体全体に粘着ローラーをかけましょう。この際全身が見える鏡で毛髪の付着やはみ出しがないことを確認しましょう。背面や毛髪のはみ出しを、他の作業員と協力して確認しあうことも効果的です。
- エアシャワーを通りましょう。エアシャワーは付着した毛髪を吹き飛ばすもので、約75%の付着した毛髪等を吹き飛ばすといわれています。しかしながら、100%除去するものではないため、この点は十分に認識しておく必要があります。

- 毛髪を完全に覆える帽子をかぶり、毛髪がはみ出さないようにしましょう。
- 作業服を正しく着用しましょう。作業服の上着はズボンの中に入れ、手首・足首の袖口は緩みのないようにしましょう。
- 毛髪を「持ち込まない」「落とさない」対策をしていても、完全に防ぎきることは難しいです。そのため、落ちてしまった毛髪を留めない対策も重要です。
- 毛髪が留まりやすい場所(床の角や排水溝、棚の陰等)を把握し、こまめに清掃して留めないようにしましょう。
- 原材料や仕掛品、食品を取り扱う器具などにはシートや蓋で覆いをするなど、毛髪やその他の異物が混入し、留まりにくい対策をしましょう。
- 毛髪の付着や落下などを発見した場合は除去しましょう。この時、除去した毛髪が製品に混入したり、作業着に再付着しないように粘着テープに貼り付けて捨てる等の工夫をしましょう。
2.まとめ
毛髪混入を減らすために、これらの対策が有効でありますが、ゼロにすることは非常に難しいことです。しかしながら、毛髪混入クレームを減らそうとする社内の雰囲気作りをし、全従業員がその目標に向かって継続して対策をすることでゼロに近づけることができます。
関連資料
食品異物の同定検査パンフレット
異物検査を行うことで、異物混入の原因、過程を推察することが可能です。異物対策にぜひご活用ください。
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