手洗いのタイミング - When to Wash -
冬に猛威をふるうノロウイルスは、現在、国内で最も多い食中毒発生件数が報告されています。少量のウイルスで食中毒を引き起こしますが、食品中では増殖せず、人間の体内でしか増殖しません。つまりその食中毒事故の多くが、人の手を介して食品に付着した事が原因と考えられます。ノロウイルス以外にも、病原微生物が人の手を介して二次汚染を発生させる事故は多発しています。
たとえ汚染されたものに触れたとしても、手をよく洗い、病原微生物を洗い落とし、手を清潔にすることで食中毒の発生が防げたのかもしれません。
食品に携わる業務に従事する人は、適切な方法とタイミングで手に付着した病原微生物を洗い落とし、常に清潔な手を保つ必要があります。そこで、今回は、「いつ手を洗うべきなのか」をテーマにイラストを交えながら解説いたします。
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1. 身体を直に触った後
身体(洗った後の清潔な手や腕以外の場所)に直接触れた後は必ず手を洗いましょう!2.トイレに行った後
トイレで用事を済ませた後はもちろんのこと、トイレでお化粧を直したり、鏡を見て身なりをチェックするなど、立ち寄っただけでも手を洗いましょう。3. 洗浄殺菌済みの器具・器材に触る前
洗浄殺菌をした器具・器材に触る時、特に食品接触面は手を洗った後でもなるべく触れないように気をつけないといけません。4. 水槽の魚介類や動物を触った後
生簀の魚や、観賞用の魚などに触れた後や、動物(盲導犬も含む)に触れた後は必ず手洗い!!5. 咳やくしゃみ、鼻水をかんだ後、タバコを吸った後、食事の後
人の体液には食中毒を起こす細菌やウイルスが存在する可能性がありますので必ず手を洗いましょう!6. 汚れた器具・器材を触った後
ゴミ箱などの容器も含みます。作業と作業の間に汚れ物を触った場合には必ず手を洗ってください。7. 生の食材を触った後に調理済み食品に触れる前
すぐに食べられる状態の食品を調理済み食品といいます。口にする前に加熱工程などがないので、手洗い前の手で触れてしまうと食品を汚染してしまう可能性があります。極力素手で触れないほうが良いのですが、仕方がない場合は良く手洗いをしてください。
8. 使い捨て手袋を装着する前
汚れた手で使い捨て手袋を触ると手袋その物を汚してしまいます。必ず手を洗ってから装着してください。
9. その他の理由で手が汚れた場合
実際の作業では1~8までの理由以外で手が汚れるケースも多々あります。汚れた手のまま作業をしないよう心がけましょう!参考文献:FDA Food Code 2009: Chapter 2 – Management and Personnel 2-301.14 When to Wash.
正しく手洗いできているかは拭き取り検査で確認を!
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