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夏に多く発生する食中毒事故について

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夏に多く発生する食中毒事故について
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今回は夏に発生している食中毒を過去5年間(2018~2022年)の厚生労働省の食中毒統計資料に基づいて、ランキング形式でご紹介します。各食中毒の原因となる菌やウイルスなどの特徴や、予防のためにはどのようなポイントに注意すればよいか等をまとめてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

※2020年11月12日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2023年7月3日に再度公開しました。



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1. 夏に多く発生する食中毒事故

6月~8月を夏として、2018年~2022年の5年間の食中毒統計データを基に、原因別の事故件数でランキング付けしました。

 

夏の食中毒事故原因ランキング

厚生労働省「過去の食中毒発生状況」2018年~2022年のデータを基に作成

 

1位:アニサキス【寄生虫】 527件

2位:カンピロバクター・ジェジュニ/コリ【細菌】 334件

3位:サルモネラ属菌【細菌】 50件

4位:ぶどう球菌【細菌】 46件

5位:腸管出血性大腸菌(VT産生)【細菌】 44件

 

食中毒を起こす細菌・ウイルス一覧バナー

 

夏季は湿度と気温が上昇し、多くの細菌が増殖しやすい環境になるため、特に細菌性の食中毒に注意が必要です。
また、アジなどの赤身魚が旬を迎え、刺身で食されることも多いため、アニサキスによる食中毒が多くなる要因として考えられます。
一般に冬季に発生しやすいとされるノロウイルスですが、夏でも3位にランクインしていることから年間を通して注意が必要なことがうかがえます。

 

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それぞれの原因物質に関する特徴、対策、関連記事等については以下の通りです。

【アニサキス】

魚介類の保管時や下処理の不備が食中毒を引き起こす原因とされます。家庭内で、お刺身などのように非加熱または十分に加熱がされない状態で提供・喫食することが、アニサキスでの食中毒事故が多い理由としてあげられます。

アニサキスの特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「アニサキスなどの寄生虫による食中毒事故(アニサキス、クドア、ザルコシスティス)
アニサキスによる食中毒のリスクを見える化するには
>>食品中の寄生虫検査のページへ
当社をご利用いただいているお客様の声をご紹介します。
>>お客様の声のページへ

【カンピロバクター・ジェジュニ/コリ】

カンピロバクター・ジェジュニ/コリによる食中毒は、少ない菌数で発症するとされており、加熱不良の食品を提供した場合には、食中毒事故につながりやすいといえます。

カンピロバクター属菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「カンピロバクター食中毒の症状や特徴、予防方法について
カンピロバクター食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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【サルモネラ属菌】

サルモネラ属菌は多くの家畜や動物の体内に生息し、乾燥に強い菌です。
特に鶏肉や鶏卵の加熱不足や生食が発症の原因となることが多いとされます。

サルモネラ属菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「サルモネラ食中毒の症状や特徴、予防方法について
サルモネラ食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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【ぶどう球菌】

ぶどう球菌による食中毒事故の多くは黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)によるものです。
黄色ブドウ球菌は、食品中で増殖するときにエンテロトキシンという毒素をつくります。この毒素を食品と一緒に喫食することにより食中毒が起こります。黄色ブドウ球菌は加熱調理で十分に殺菌が可能ですが、毒素は100℃20分の加熱でも分解されませんので注意が必要です。

黄色ブドウ球菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「黄色ブドウ球菌食中毒の症状や特徴、予防方法について
黄色ブドウ球菌食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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 【腸管出血性大腸菌】

腸管出血性大腸菌は人の腸管内でベロ毒素(vero toxin ; VT)と呼ばれる毒素を産生し、その毒素により出血性の大腸炎を引き起こす細菌性の食中毒です。中でもO157が有名で少量でも発症しやすく、場合によっては重篤な症状を伴う特徴があります。

腸管出血性大腸菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「O157等の腸管出血性大腸菌食中毒の症状や特徴、予防方法について
腸管出血性大腸菌食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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2. 食品の安全を確認するには

食品の安全を脅かす危害は、「生物学的危害」「物理的危害」「化学的危害」の3つに分類されます。
なかでも主に微生物を原因とする「生物学的危害」は、実際に発生した飲食関連の事故のうち約9割を占めるといわれています。
目には見えない微生物を検査によって「見える化」し、その状態を把握することが、微生物のコントロールには必須です。

食品微生物検査では、食品の種類・製造工程・保存条件など、検査対象の状況とその目的に応じて、衛生指標菌検査と食中毒菌検査を組み合わせて行われます。
その結果から、食中毒予防やリスク低減につなげることが可能です。

また、専門機関で検査することで、検査結果から改善のアドバイスが受けられます。より安心して食品をお客様に提供しましょう。
>>食品微生物検査のページへ

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