厨房内で使用しているテープや掲示物は劣化していませんか?

今回は、厨房内で使用している物の劣化を原因とする異物の発生や用途外利用による汚染・異物源リスクのなかで、当社の衛生点検でよく注意させていただく内容をお伝えいたします。
今回のテーマ:管理不足による異物の発生や用途外利用による汚染・異物源リスク
厨房内の掲示物・文房具に劣化がない。輪ゴムは適切に管理している】

厨房内では多くの掲示物を見かけます。
掲示物は業務を適切に行うために有効ですが、長期間の使用や放置等によって劣化してしまいます。衛生点検では、掲示物の劣化、使用しているテープ類の劣化、また、掲示物を剥がした際にきれいに剥がせず残ってしまった剥がし残しをよく注意します。
これらは、切れ端や破片などが食品へ混入してしまう恐れや、汚れが溜まって汚染源となる恐れがあります。厨房内を定期的に確認し、テープや掲示物に劣化がないか確認しましょう。
なお、調理指示書など長期的に掲示が必要なものは、劣化を防止するため、クリアケースやラミネート加工等を用いて掲示しましょう。
また輪ゴムの管理にも注意が必要です。
厨房内でよくフックかけして使用・管理している場合がありますが、フックかけでは思いがけない落下の恐れがあり、実際に異物混入となった事例もあります。輪ゴムは蓋付きの洗浄可能な容器等に入れて管理しましょう。
厨房内で使用する文房具や備品も、劣化や管理不備がないように、日頃から状態の確認をしましょう。
【ダンボール・発泡スチロール・新聞紙・空き缶等は再利用していない】

ダンボールや発泡スチロールを厨房内で再利用していませんか?
当社の衛生点検ではダンボールや発泡スチロールを、容器代わりに使用(再利用)している状況を注意しています。ダンボールや発泡スチロールは劣化しやすく、異物源になる恐れがあります。また、外部の汚れを持ち込んでしまう恐れがあり、納品時に洗浄可能で衛生的な保管容器に移し、厨房内に持ち込まないルールとすることが望まれます。ダンボールについては特に衛生害虫の生息場所になる恐れがあります。再利用や放置をしないようにしてください。
同じく、空き缶や新聞紙なども再利用や放置をしないようにしてください。

今回は「劣化・管理不足による異物、再利用について」について取り上げました。
持ち込みを制限していない場合も、管理が不徹底の場合、異物源や汚染源になってしまう恐れがあります。前回もお伝えしましたが、異物混入の防止は従事者の衛生意識が重要です。
まずは厨房内に劣化しているテープや掲示物がないか確認しましょう。
Written by
株式会社町田予防衛生研究所
町田予防衛生研究所は、食の安全に関わる各種検査やコンサルティングなど幅広く商品・サービスを取り揃え、ワンストップで食の安全をサポートする企業です。
本社所在地
〒194-0013
東京都町田市原町田3-9-9
許可等
- 厚生労働省登録検査機関(食品衛生法)
- 登録衛生検査所
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