腸内細菌検査における「サルモネラ(チフス・パラチフスA菌含)」について

サルモネラは主に牛や、豚など哺乳類、鳥類、爬虫類の腸管に生息している腸内細菌科に属する細菌の一種です。
サルモネラは菌体成分(O抗原、H抗原など)を利用して約2500種以上の血清型に細分されており、それらのほとんどには固有の名前が付けられています。例えばチフス菌、パラチフスA菌、ネズミチフス菌などがあります。
また、サルモネラによる病気は
1) 全身性の重篤な病気
2) 食中毒をはじめ一般の胃腸炎
があります。
前者1)には腸チフス、パラチフスがあり、その原因菌がそれぞれチフス菌、パラチフスA菌です。また、この腸チフス、パラチフスは法律(感染症法)で三類感染症に指定され、一方後者2)は、五類感染症に含まれています。このようなことから、腸チフスの原因菌と食中毒などの原因菌が、一見別々細菌のように思えますが、いずれもサルモネラの仲間になります。
従って、たとえチフス菌だけを目的に検査を実施しても、もしそこにパラチフスA菌やその他のサルモネラが同居しているならば、それも同時に検出することができます。

当社の腸内細菌検査で、チフス菌、パラチフスA菌が検出された場合は、それぞれの菌名でご報告しますが、それら以外のサルモネラの場合は、その菌が属するO(オー)群名でご報告します。
サルモネラに汚染された食べ物や飲料水を喫食しても、必ず下痢、腹痛を起こすとは限りません。中には自覚症状のないいわゆる健康保菌者があり、自分では気付かずにサルモネラを排菌していることがあり、食中毒事故の原因となることがあります。
食品従事者の方は腸管出血性大腸菌も含めた腸内細菌検査を定期的に実施することをお薦めします。
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