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家庭でのノロウイルス対策

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ノロウイルスは、感染力が非常に強く、10個から100個程度の少量でも感染が成立します。ヒトの小腸の細胞で増殖して糞便や嘔吐とともに排出されます。症状としては、感染後1~2日で下痢や吐き気、嘔吐、腹痛などの症状を起こします。その後、症状が回復してもしばらくは便中に排出され続けます。


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1. 不顕性感染者の存在

感染しても、症状の出ない人もいます。このような人を不顕性感染者と呼び、自覚のないまま他の人に感染させてしまう恐れがあるので、注意が必要です。自分は大丈夫!と思っても、実はノロウイルスに感染している可能性があるので、食品を取り扱う現場は、感染者がいることを前提とした衛生管理を行いましょう。

2. ノロウイルスに有効なのは加熱と塩素消毒

ノロウイルスを不活化させるには、主に加熱と塩素消毒が有効な方法となります。
85℃~90℃・90秒以上の加熱で食品中のノロウイルスを不活化することができます。
また、加熱処理ができないモノに対しては、塩素による消毒が有効です。ただし、拭き取るモノの材質によっては、塩素による色落ちなどの恐れもありますので、使用に際しては商品ラベルの使用上の注意をよく読んでから取り扱いましょう。

 

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3. 食中毒原因の約80%が調理従事者

ノロウイルスの食中毒発生原因の約80%は、調理従事者を介して発生しているという報告があります。過去には子供から調理従事者である親に家庭内感染して、ノロウイルスの食中毒事故につながった事例もあります。
つまり、調理従事者だけがノロウイルスに感染しないように気を付けるだけでなく、家庭内感染を防止することが非常に大切ということです。
今回は、主に調理従事者の家庭内でのノロウイルス感染対策にポイントを絞り、家庭内で感染しない、また感染を拡げない対策をご紹介します。

4. 家族間で感染を防ぐために意識すること・気を付けること

まずは、外出時に、自身がノロウイルスに感染しないようにしましょう。不特定多数の人が触る手すりなどに触れた後は、ノロウイルスが手に付いている可能性があるので、外出先での手洗いをこまめに行うことをおすすめします。帰宅後は、外からノロウイルスを家の中に持ち込まないために、忘れずに手洗いを行いましょう。
また、家の中では「自分または家族がもしかしたらノロウイルスを持っているかもしれない」と意識して行動しましょう。ノロウイルスの感染経路は多岐に渡ります。家族の中に不顕性感染者の人がいると、自覚のないまま他の人に感染させてしまう恐れもあります。料理をする際、食事をする前、トイレに行った後、おむつ替えの後など、他の人が触る物、トイレや汚物に関する行動をした後、食品を扱う際は、人から人へ、食品から人へなど、ノロウイルスが家族間で感染する機会になります。家族みんなでこまめな手洗いを行うようにしましょう。
また、よく触れる手すりなどの箇所は、ペーパータオルなどに0.02%の塩素濃度に調整した次亜塩素酸ナトリウム液(調整方法は別表参照)を含ませて拭き、10分後に水拭きを行います。塩素は金属を腐食させるので、次亜塩素酸ナトリウム液で拭いた後は必ず水拭きを行ってください。

5. もし家族が嘔吐してしまったら

ノロウイルスに感染している方の嘔吐物には、大量のノロウイルスが含まれている(1g当たり100万個)と言われており、周りの方を感染させる恐れがあります。ノロウイルスに感染したか否かを確認するには時間がかかるため、家族の方が嘔吐した場合は、ノロウイルスに感染したと思って行動することが重要になります。

嘔吐物の処理方法

用意するもの

①靴カバー(ビニール袋でも可)
②使い捨て手袋2組(4枚)
③ガウン(防水性があるレインコートやごみ袋などでも可。)
④マスク
①~④に関しては、処理する方への感染防止のために、あると便利です。ない場合は、しっかりした手洗いを心がけてください。
⑤ペーパータオル(キッチンペーパー)または白色の雑巾 等
⑥新聞紙等、ゴミ袋(大袋2枚)
使い捨て手袋やゴミ袋は、万が一破けてしまった場合、嘔吐物が漏れて手や周辺に汚染を拡げる可能性があるので、2組(2枚)用意しておくと安心です。
⑦0.1%の塩素濃度に調整した次亜塩素酸ナトリウム(調整方法は別表参照

 

手順

①自分が感染しないために、身なりを整え、換気を行う。

②嘔吐物を除去する。
嘔吐物をそのまま処理すると、ノロウイルスが含まれていた場合に周囲に拡げてしまい、自分や家族が感染するリスクがあります。ノロウイルス感染の軽減や嘔吐物の取り残しを減らすために、ペーパータオルや新聞紙等をかぶせてから、0.1%塩素系漂白剤調整液をかけて処理します。嘔吐物を処理する際に使用したペーパータオルや手袋(外側一枚目)は、ノロウイルスが付着している可能性があるので、あらかじめ0.1%塩素系漂白剤調整液を入れたゴミ袋に捨て、内側の袋の口をしっかり縛ります。

③嘔吐した場所を消毒する。

拭き取った状態で放置すると、乾燥した際に、残った嘔吐物内のノロウイルスが埃などと一緒に浮遊し、新たな感染を起こす可能性があります。汚れた場所をペーパータオルで覆い、その上から0.1%塩素系漂白剤調整液をかけ10分放置します。

④使用したものを廃棄する

ペーパータオルで拭き取り、足(靴カバーの裏)についた汚れを消毒したのち、水拭きします。使用したものは、ノロウイルスが付着している可能性があるので、できるだけ廃棄します。処理終了後、ていねいに手洗い、うがいをし、髪や体が汚れた場合はシャワーを浴びるなど、汚れを落としてください。

 

【塩素消毒の方法】

次亜塩素酸ナトリウムを薄めて「塩素消毒液」を作ります。なお、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。
*濃度によって効果が異なりますので、正しく計りましょう。
  食器、カーテンなどの
消毒や拭き取り
0.02%濃度の塩素消毒液
嘔吐物などの廃棄
(袋の中で廃棄物を浸す)
0.1%濃度の塩素消毒液
製品の濃度 液の量 水の量 液の量 水の量
12% 5ml 3Ⅼ 25ml 3Ⅼ
6% 10ml 3Ⅼ 50ml 3Ⅼ
1% 60ml 3Ⅼ 300ml 3Ⅼ

 厚生労働省 ノロウイルス対策リーフレットより

6. 嘔吐物が付着した衣類の処理方法

嘔吐物が衣類に付着した場合は、捨てるのが最良ですが、捨てることができないものであれば、加熱や塩素消毒を行って感染するリスクを減らすことが重要になります。

①嘔吐物を除去する。

ペーパータオル等で嘔吐物をできるだけ取り除き、もみ洗いを繰り返します。

■POINT
嘔吐物をできるだけ除去する。
嘔吐物が残っていると、殺菌効果が薄まる可能性があります。できるだけ、取り除きましょう。また、使用するシンクは汚染される恐れがあるので、廃棄可能なビニール袋で洗うのも手段の一つです。
②衣類を消毒する。

煮沸を行うか、大きい衣類であればバケツ等に入れて沸騰水を加え放置し、それを2回以上繰り返します。加熱できない場合は、0.1%塩素系漂白剤調整液をかけ、10分放置します(ただし、変色に注意が必要です)。

■POINT
消毒方法をものによって変える。
消毒方法は衣類に合わせて変更してください。ただし、ここで消毒できない場合は、洗濯機の汚染だけでなく、干すときに、自分や周囲にノロウイルスを感染させる恐れがあります。
③洗濯・乾燥を行う。
④使用した箇所の洗浄消毒を行う。

7. その後の日常生活で気を付ける点は

体調不良者がノロウイルスに感染しているかどうか不明な場合や、ノロウイルスに感染していると判明した場合は、体調不良者は浴室に入る順番を最後にし、シャワーだけにするなどの対策をとりましょう。体調不良者が先に入浴した場合、お湯にノロウイルスが浮遊し、そのお湯を介して感染を拡げてしまう恐れがあります。
また、使用するタオルは体調不良者との共有は避け、体調不良者の衣服やタオルなどを洗浄する際は、消毒を行うことが大切になります。なお、その期間の床清掃は、できるだけ捨てられるもので行うことが望ましいです。

8. 食品関連の勤務先への対応は?

同居者で嘔吐の方が出た場合、自分自身の体調が良好でも勤務先の責任者に報告しましょう。症状がでていなくとも感染している場合(不顕性感染)があり、対策を立てずに食品に触れる作業や接客業務を行うと、食品を汚染して食中毒事故に繋がったり、人に感染させてしまう恐れがあります。
同居者が嘔吐したとの連絡を受けた際には、ノロウイルスの検便を実施し、陰性が確認できるまでは調理作業および接客業務に直接従事することを控える、という対応をとるなど、対策を事前に準備しておきましょう。

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