使い捨て手袋は適切に取り扱えていますか?
調理作業の中で使い捨て手袋を多く活用しているかと思いますが、適切に管理ができていないと、むしろ食品を汚染してしまう恐れがあります。
そこで今回は使い捨て手袋の適切な管理についてお伝え致します。
前回記事
>>食品を適切に保管・管理ができていますか?②
今回のテーマ:使い捨て手袋の管理について
使用前の使い捨て手袋の管理(保管場所)
【使い捨て手袋の保管場所が適切で、汚染を受けない状態で保管されている】
使い捨て手袋は、手指からの汚染を防ぐために使用するツールのため、使い捨て手袋自体が清潔である必要があります。そのため汚染を受けない場所で保管することが必要です。
例えば使い捨て手袋を床の近くやシンクの側で保管してしまうと、床や水跳ねから汚染を受けてしまい、その手袋を使用することで食品を汚染してしまう恐れがあります。
使い捨て手袋は作業台の上など、床や水跳ねの影響を受けない場所に保管してください。作業台上であっても、周辺の壁が汚れている等、清潔でない場合は、同様にリスクがありますので、保管場所が清潔であることも確認した上で、管理して下さい。
【使い捨て手袋の使用時の管理】
使い捨て手袋は使用時にも適切な管理が必要です。今回当社の衛生点検でよくお見かけするダメな使用例を3つ挙げます。
1つ目は使い捨て手袋をポケットに入れる行為です。作業着のポケットは手袋の保管場所ではありません。使用前・使用中・使用後のどの段階であってもポケットと手袋が相互の汚染源となってしまいます。使い捨て手袋は手洗い後の清潔な手指で保管場所から取り出して装着し、使用後は一時保管せず速やかに廃棄しましょう。
2つ目は長時間の使用です。長時間使用してしまうと図の通り破れることや、手袋内が蒸れてしまうこともあります。1工程終わるごとに使い捨て手袋は交換しましょう。
3つ目は使用中や使用後の放置です。特に図のように食品の入った容器内に放置することは、蓋がきちんと閉められない状態になったり、手袋の表面だけでなく手首や内側の汚れで食品を汚染させてしまうことに繋がります。使用後や一旦作業を中断する場合などでも手袋は廃棄し、再使用しないで下さい。
こちらのダメな例のような使用しないよう、使い捨て手袋は適切に管理して下さい。
今回、使い捨て手袋の管理について取り上げました。使い捨て手袋は本来手指から食品へ汚染を移さないためのツールです。その使い捨て手袋は汚染を受けさせないような管理が必要になりますので、保管場所や使用方法には十分注意をお願い致します。
以上をもちまして「必見!これであなたも衛生点検員」のシリーズは終了となります。皆様が衛生管理を行う上で少しでも参考になっておりましたら幸いです。
また次回のシリーズでお会いできるのを楽しみにしております。
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株式会社町田予防衛生研究所
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