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ノロウイルスについて ー「敵を知る」ー

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ノロウイルスによる感染症や食中毒は1年を通して発生していますが、例年、10月から増加し始め11月には急増し、12月から3月頃まで多発する傾向にあります。
ノロウイルスについての対策はすでに周知されていると思いますが、ここで改めてノロウイルスについて知ることで、食中毒予防の意識向上につなげましょう。


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1. ノロウイルスの歴史

ノロウイルスは、1968年にアメリカのオハイオ州ノーウォークの小学校で発生した集団胃腸炎の患者から電子顕微鏡で初めて発見され、土地の名前を冠して「ノーウォークウイルス」と呼ばれるようになりました。
それから1980年代までノロウイルスは電子顕微鏡でしか検出することができず、その形態から「小型球形ウイルス」「SRSV(Small Round Structured virus)」「ノーウォーク様ウイルス」などと呼ばれてきました。
1990年頃より遺伝子構造等の研究・解明が大きく進み、PCR法等の高感度な検査法が開発・普及した結果、これまで原因不明だった食中毒の多くがこのウイルスによるものだったとわかりました。


当時の厚生省は1997年に食中毒病因物質として「小型球形ウイルス」を追加し、2002年国際ウイルス命名委員会で「ノロウイルス」と命名されると、2003年からは「ノロウイルス」と呼んでいます。

 

2. ノロウイルスの遺伝子型

ヒトに感染する主要なノロウイルスは、GⅠとGⅡの2つの遺伝子群があり、GIは9種類(GI.1~GI.9)、GIIは22種類(GII.1~GII.22)の遺伝子型に分類されています。
このなかで、急性胃腸炎あるいは食中毒患者から、検出頻度が高いのは、GI.2、GI.3、GI.4、GI.6、GII.2、GII.3、GII.4、GII.6、GII.14、GII.17などです。特に、GII.4は、2006年以降、ノロウイルスによる胃腸炎患者の大半から検出されています。
さらに、GII.17が2014年頃から、日本だけではなく台湾や中国に出現し、流行しています。この遺伝子型のウイルスは、今までの遺伝子型のウイルスと抗原性が異なるため、大流行しました。
今後も、新型や同じ型でも変化(変異)したものが出現すると流行につながる可能性がありますので、ノロウイルスの特徴を知り予防や対策をとることが必要となります

 

3. ノロウイルスの主な特徴

ノロウイルスの特徴をいくつか挙げてみると以下のようになります。

  1. 非常に小さく直径約35~40nm程度。(1nm=0.000001mm)
  2. 感染力が強く、人の小腸の上皮細胞で増殖する。(食品中では増殖しません)
  3. 自然界での抵抗力が強く、比較的長時間感染力を保持している。
  4. 人により感染や発症に違いがあり、感染しても症状が出ない不顕性感染(ふけんせいかんせん)を起こすことがある。
  5. 症状は数日で治まるが、回復した後も数日から数週間程度ふん便中にウイルスが排出される。


ノロウイルスは、感染者もしくは不顕性感染者のふん便中に大量に排出されます。非常に小さいため、手指に付着すると、爪と皮膚の間やしわなどに入り込みやすくなります。
万が一、手洗いが不十分だと、感染力が強いため周囲に感染を広げる恐れがあります。よって個人衛生の基本である『正しい手洗い』の徹底が重要です。

また、ノロウイルスは嘔吐物中にも大量に排出されるため、清掃や消毒等の処理が不十分だった場合に嘔吐物が乾燥し、ノロウイルスが空気中に浮遊する恐れもあります。しかも自然界でも長く存在できることから、ここから感染が広まる恐れがあり、非常にやっかいといえます

目には見えないノロウイルスと戦うためには、これらの特徴を十分に理解し、手洗いの重要性や日々の衛生管理の徹底が大切になることが、おわかりいただけたと思います。

こちらもご参照ください→「家庭でのノロウイルス対策

 

4. ノロウイルス検便の重要性

ノロウイルス対策として、個人衛生の基本である『正しい手洗い』の徹底を挙げましたが、もう一つ、個人で実施できる対策として「ノロウイルス検便」が挙げられます。
厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では『10月から3月までの間には月に1回以上又は必要に応じてノロウイルスの検便検査に努めること』としています。また、『責任者は、ノロウイルスの無症状病原体保有者であることが判明した調理従事者等を、検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えさせるなどの適切な措置をとることが望ましい』とあります。
不顕性感染者の有無を確認し、厨房や調理場内にノロウイルスを持ち込まないようにするために検便は重要です。さらに、不顕性感染および体調不良で検査結果が陽性となった場合は、体内にノロウイルスが無くなったことを確認するための再検査も必要です。

厚生労働省は「検査に当たっては、遺伝子型によらず概ね便1g当たり105オーダーのノロウイルスを検出できる検査法を用いることが望ましい」としています。当社で実施している検査は、この要件を満たした高感度の検査法です。
Web上で検査結果閲覧ができる「MHCL e-Service」と合わせて利用していただくことで、最短で検体到着日のその日のうちに検査結果を確認することができます。よって、皆様は検査結果にあわせたより迅速な対応が可能です。


先に、症状が治まっても数日間はふん便中にウイルスが排出されることに触れました。一般的には7~10日間は排出されるといわれています。これについて当社で、どれくらいの期間をおいてから検査すると陰性の結果となったかを、データ化したものがあります。

ノロウイルス陰性化までの日数のシーズン構成比平均(5シーズン)

グラフは、当社で集計した、同一人物からと考えられる検体を対象に、陽性判定時から陰性判定となるまでの日数の構成比です。
実際の検査をベースとしているため、厳密な感染成立から陰性化を示すものではありませんが、あくまで参考として、最初に陽性と判定されてからおよそ8~9日目の検査では半数が陰性の結果となっています。14日目では77.0%が陰性の結果が出ています。なお今回の調査検体で結果が陰性になるまでの最長期間は73日間という事例もありました。
「陽性後、何日間空けて検査をすればよいの?」と思われたら、これらを参考にしてみてください。

ノロウイルス拭き取り検査

ノロウイルス感染症・食中毒対策は、手洗いをはじめ、トイレやドアノブ、調理器具・調理台などの洗浄・消毒が基本です。環境中にノロウイルス汚染が無いことを確認し、日々の衛生管理が適切に行われているかどうかを「ノロウイルス拭き取り検査」で確認することができます。
厨房内へノロウイルスの持ち込みが最も懸念される「トイレ内の洗浄殺菌後の検証」「おう吐物処理後の残存検証」などにご活用ください。

当社の「ノロウイルス拭き取り検査」の詳しい内容はこちら

ノロウイルスによる食中毒予防はやはり、施設内に持ち込まないようにすることが第一といえます。自らがノロウイルスに感染しないように心掛け、自分が感染源とならないように注意が必要です。そのためには正しい手洗いの徹底や日々の衛生管理を確実に実施し、その結果を記録として残す仕組みづくりが重要です。
また、健康状態の把握・管理を個人としてそして組織として徹底する必要があります。ノロウイルス検便を活用しつつ、組織としても、万が一陽性者や不顕性感染者が発生してもフォローできる体制づくりも必要だと考えます。

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