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関東地方の食中毒発生状況

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今回は、厚生労働省の食中毒統計資料に基づいて、過去5年間(2016年~2020年)の関東地方で発生した食中毒状況をご紹介します。全国の食中毒発生状況との差異や関東地方で多く発生している食中毒の原因物質ランキングをご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。



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食中毒の事件数・患者数・死者数をまとめた記事はこちらです。
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1. 関東地方の食中毒発生状況

一般的に広く使用されている8地方区分を基準に茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県を関東地方として食中毒の発生状況をご紹介します。

関東地方は最も人口が多く、食中毒の発生件数ランキングでは全国1位の東京都と2位の神奈川県が含まれています。
>>都道府県別食中毒事故件数ランキングのページへ

そんな関東地方ではどのような食中毒が多く発生しているのか下表のランキングをご覧ください。

 

関東地方で多く発生している食中毒ランキング

厚生労働省「過去の食中毒発生状況」2016年~2020年のデータを基に作成

 

1位アニサキス【寄生虫】425件

2位カンピロバクター・ジェジュニ/コリ【細菌】413件

3位ノロウイルス【ウイルス】339件

4位ウエルシュ菌【細菌】50件

5位腸管出血性大腸菌(VT産生)【細菌】40件



全国で多く発生している食中毒ランキング

厚生労働省「過去の食中毒発生状況」2016年~2020年のデータを基に作成

 

1位アニサキス【寄生虫】1,536件

2位カンピロバクター・ジェジュニ/コリ【細菌】1,446件

3位ノロウイルス【ウイルス】1,135件

4位植物自然毒【自然毒】249件

5位動物自然毒【自然毒】146件


原因物質のアニサキス、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ、ノロウイルスの順位は関東地方と全国において同じでした(過去5年間累計)。 

一方で、関東地方で4位のウエルシュ菌は全国では7位、関東地方で5位の腸管出血性大腸菌(VT産生)は全国では9位となっています。対して全国の4位は植物自然毒、5位は動物性自然毒となっています。

 

全国と関東地方の食中毒発生比率比較

厚生労働省「過去の食中毒発生状況」2016年~2020年のデータを基に作成

続いて、全国と関東地方の食中毒の発生比率を比較していきます。上位2位のアニサキス、カンピロバクター・ジェジュニ/コリの発生比率についてはほぼ同じ比率で発生いているといえます。次いで3位のノロウイルスについては若干関東地方での発生比率が高いようです。その他、植物自然毒、動物自然毒、については関東地方での発生比率は全国と比較し、少なくなっています。

【アニサキス】

魚介類の保管時や下処理の不備が食中毒を引き起こす原因とされます。家庭内で、お刺身などのように非加熱または十分に加熱がされない状態で提供・喫食することが、アニサキスでの食中毒事故が多い理由としてあげられます。

アニサキスの特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「アニサキスなどの寄生虫による食中毒事故(アニサキス、クドア、ザルコシスティス)
アニサキスによる食中毒のリスクを見える化するには
>>食品中の寄生虫検査のページへ
当社をご利用いただいているお客様の声をご紹介します。
>>お客様の声のページへ

 

【カンピロバクター・ジェジュニ/コリ】

カンピロバクター・ジェジュニ/コリによる食中毒は、少ない菌数で発症するとされており、加熱不良の食品を提供した場合には、食中毒事故につながりやすいといえます。

カンピロバクター属菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「カンピロバクター食中毒の症状や特徴、予防方法について
カンピロバクター食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
当社をご利用いただいているお客様の声をご紹介します。
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【ノロウイルス】

ノロウイルスは感染力が強く、集団感染のリスクの高いウイルスです。カキなどの二枚貝の喫食による食中毒が有名ですが、不顕性感染者(感染しているが症状がないまたは軽症)から食材を二次汚染し食中毒につながることも十分に気を付けなければなりません。

ノロウイルスの特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「ノロウイルス食中毒の症状や特徴、予防方法について
ノロウイルス検便で不顕性感染者の発見が大切です。
>>ノロウイルス検便のページへ
ノロウイルスによる環境の汚染を確認するには
>>環境衛生検査のページへ
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【ウエルシュ菌】

ウエルシュ菌による食中毒は、別名「給食病」とも呼ばれ、カレーや煮込み料理等、大鍋で大量に調理し、作り置かれていた食品が原因となることが多くあります。100℃で1時間の加熱にも耐える熱に強い芽胞を作り、通常の加熱調理では死滅しないため注意が必要です。

ウエルシュ菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「ウエルシュ菌食中毒の症状や特徴、予防対策について
ウエルシュ菌食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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【腸管出血性大腸菌】

腸管出血性大腸菌は人の腸管内でベロ毒素(vero toxin ; VT)と呼ばれる毒素を産生し、その毒素により出血性の大腸炎を引き起こす細菌性の食中毒です。中でもO157が有名で少量でも発症しやすく、場合によっては重篤な症状を伴う特徴があります。

腸管出血性大腸菌の特徴や予防方法は以下をご覧ください。
>>「O157等の腸管出血性大腸菌食中毒の症状や特徴、予防方法について
腸管出血性大腸菌食中毒のリスクを見える化するには
>>食品微生物検査のページへ
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2. 食品の安全を確認するには

食品の安全を脅かす危害は、「生物学的危害」「物理的危害」「化学的危害」の3つに分類されます。
なかでも主に微生物を原因とする「生物学的危害」は、実際に発生した飲食関連の事故のうち約9割を占めるといわれています。
目には見えない微生物を検査によって「見える化」し、その状態を把握することが、微生物のコントロールには必須です。

食品微生物検査では、食品の種類・製造工程・保存条件など、検査対象の状況とその目的に応じて、衛生指標菌検査と食中毒菌検査を組み合わせて行われます。
その結果から、食中毒予防やリスク低減につなげることが可能です。

また、専門機関で検査することで、検査結果から改善のアドバイスが受けられます。より安心して食品をお客様に提供しましょう。
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    • JFS監査および適合証明プログラムに基づく監査会社

 

参考

・厚生労働省 食中毒発生状況(2016年~2020年)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html

・厚生労働省 過去の食中毒事件一覧(2016年~2020年)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html

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